とある針灸師の実情

針灸師・稻垣順也が、終わりのない自己紹介を続けていくブログです。

慈悲の正体・後編

前編は【こちら】。 仏道への疑問 悟りへの疑問 慈悲への疑問 維摩さまへの疑問 という四つの疑問への答えを求めて購入した電子書籍『維摩経』。 『維摩経』 2017年6月 (100分 de 名著) posted with ヨメレバ 作者:釈 徹宗 出版社:NHK出版 発売日: 2017-05-2…

慈悲の正体・前編

textview.jp 上の記事が非常に興味深く、続きがとても気になったので、電子書籍を買いました。 それは、記事の内容が、僕にとっては魅力的な「矛盾」を抱えていたからです。 「悟り」という仏教的に理想的な状態へ到達したはずの人(維摩)が、「慈悲」とい…

神主宣言

僕は、もしかしたら、悟りを得たのかも知れない。 少なくとも、それが、過去最大の神秘体験であったことは間違いない。 神を見るために、過酷な修行は、やはり必要なかった。 それどころか、まさか、瞑想すら無用だったとは。 むしろ、目をしっかりと見開き…

脈診結果が一致しない原因

脈診。 blog.ichinokai.info 東洋医学における診察法で、個人の感覚に基づいたものですが、各人の診断は意外に一致するものだと感心しています。 要点を、しっかりと共有してから行いさえすれば。

癒やし癒やされ

僕みたいなメンタル木綿豆腐な人間が臨床家を続けていられるのは、いつも絶妙な所で患者さんに救われるからなんだなぁ。 十代の女の子の舌先に在った赤黒いブツブツが、薄まっていた。 そしたら、口から出てくる世界や家族に対しての言葉も、優しくて明るめ…

極みを目指す覚悟が医療者を楽にする

有病不治,常得中医. これは、『漢書』の「芸文志」の「方技略」などにおいて紹介されていることわざである。 これを僕なりに意訳すると、「病気になっても医者に掛からず、成り行きにのみ任せておくのは、いつの時代でも中級の医者に掛かるのと同じ価値が…

龍角散の使い方

時代の流れと共に起こったもろもろの進歩により、現在は、伝統医学の恩恵を安価かつ手軽に享受できる時代なのである。 例えば、龍角散*1。 *1:ここでの「龍角散」とは、「株式会社 龍角散」が販売している「龍角散」という製品のこと。ちなみに、世間で「龍…

針を刺された後の不調は「はり師」に聞け

この四月より、ある患者さんの通院ペースを毎週から隔週へと落とすことになった。 その患者さんは鍼灸師であり、『鍼道 一の会』の数年来の会員でもある。 鍼灸学校の卒業後すぐ勉強しに来て下さったのだが、一年目の途中から体調を崩され、以降は自宅で療養…